こんばんは!ふくふくです。
グスタフ・クリムトが没後100周年を去年迎え、クリムト展が今年開催されると大変話題になっているのですが、今年、間違いなく話題沸騰すると思われるクリムトという画家をご存知でしょうか?
クリムトは、傑作として、「ユディト」、「アデーレ・ブロッホ=バウアー」、「ダナエ」などの名作をいくつも残しており、中でも最高傑作ではないかと言われて有名なのが「接吻」という作品ですね。
ただ、最高傑作と言われても、その良さが”ぴん”とこない人も多いはず。そこで、一体、クリムトの最高傑作の良さって何なのか、その良さについて紹介したいと思います!
また、最近、バスキアの絵画が123億円という非常に高い値段でZOZOTOWNの前澤社長が落札したことは記憶に新しいのですが、一体、クリムトの絵画の値段はいくらなのか?絵画の値段についても気になります。
そして、クリムトの絵画は、金色に輝く絵であり、クリムトが使用している技法は気になりますね。あと、画家は自分自身をモチーフとして描くことが多々あり、クリムトが自画像を描いているのかについても気になるところです。
ということで、今回は、クリムトの、「最高傑作の良さ」、「絵画の値段がいくらか」、「技法や自画像」について調査していきます!!
クリムトのプロフィール
名前:グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)
生年月日:1862年7月14日
没日:1918年2月6日
享年:55歳
国籍:オーストリア帝国
クリムトは、彫版師の父(エルンスト)と、ミュージカルパフォーマーとしての才能をもつ母(アンナ)のもとに7人兄弟の第2子としてウィーンに生まれました。彫版師の父の影響か、学校は、博物館付属工芸大学に入学し、クリムトは石膏像のデッサンや古典作品の模写を中心とした古典主義的な教育を受けました。
ちなみに、クリムトの弟たち(エルンスト・クリムト、ゲオルグ・クリムト)も博物館付属工芸大学に入学しており、後にクリムトの作品の額縁を設計したりするようになりました。
大学卒業後は、クリムトは劇場装飾の仕事を主に行い、ブルク劇場や美術史美術館の装飾で、ウィーン美術界に名を広めていた。
そんな中、ウィーン大学の講堂天井画である3部作「哲学」、「医学」、「法学」を性的描写を含め、理性の優位性を否定するような内容を描いたことから、大学に合わないと大論争を巻き起こします。
最終的には、クリムトの報酬が全額返還となりましたが、古典的で新たな考え方に寄り添わず、アカデミズムに沿う風潮から脱するべく、クリムトはウィーン分離派を結成し、初代会長に就任します。
ウィーン分離派は、保守的な考え方から脱し、自由な表現を良しとする芸術団体です。クリムトは、自由な表現を求め、官能的で、絢爛豪華な金ぴか作品を作り、退廃的なモチーフから生命の輝きを描き出しました。
大学などの公的な仕事ではなく、個人的な裕福なパトロンのために金箔を用いた作品がメインとなり、文字通り、黄金の時代となりました。ちなみに、金箔は日本の尾形光琳から影響を受けています。
ウィーン分離派は、当時フランスを中心に目覚ましく展開する芸術の潮流をウィーンに紹介する活動を主としており、印象派やジャポニズムも紹介してたりしました。
そんなウィーン分離派での活動に転機が訪れたのは、第8回分離派展でホフマンが家具などのモダンデザインの先駆けとなるものを展示し、注目されたことからでした。
この展示によって、ホフマンに対して、美術の商業化であると分離派内部から批判が出たのである。この当時、アールヌーヴォという日々の暮らしの品の中にも芸術を取り込もうという動きが流行っており、それに影響を受けていたクリムトは、ホフマンの活動に興味を持っていたので、ウィーン分離派から離脱。
離脱後、クリムトは、ホフマンが設立したウィーン工房が手掛けたストックレー邸(現在、世界遺産)の壁画制作などを行っており、この時期あたりが金箔を使用する黄金時代の絶頂期となり、中でも最高傑作とも言われる「接吻」を作成したのも、このあたり。
その後、若手が台頭してきて、クリムトの人気が落ちてきたことから、お金がかかる金箔を使用しないようになり、色んな色を試すようになりました。
そして、1918年にスペイン風邪を悪化させて、肺炎となり、この世を去りました。
クリムトの最高傑作の良さを紹介!
クリムトの最高傑作と言われる「接吻」の良さは、やはり、黄金時代の絶頂期に作られただけあって、絢爛豪華な金箔で美しく見えるのに、抱擁し接吻する男女の官能的でただれた雰囲気である。
また、金箔だけでなく、その足元に咲く花や、身にまとう衣装の様式美がいい感じ。
ちなみに、この接吻している二人は、クリムトと、その愛人であるエミーレ・フリーゲと言われている。
この平面的で金箔を用いる感じは、日本のジャポニズムの影響を受けており、日本人としては、クリムトという偉大な画家に影響を与える文化があったんだと思うと、なんか誇らしい。
クリムトは、裕福だからなのか、退廃的な世の中をうまく表現している。当時のウィーンでの富裕層がどんな生活を送っていたのか、この「接吻」という絵を見ると、何か見えてきそうな気もする。
クリムトの絵画の値段はいくら?
クリムトの絵画は金箔だらけだけど値段は一体、いくらするのか?
「接吻」と同じ時期に作られた作品に、「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」という作品がある。この作品は、なんと174億5000万円で落札されています。た、たかい。。。
ZOZOTOWNの前澤社長のバスキアの絵が123億だったので、それ以上の値段。でも、絵画の値段って、年月が経つほど値段って上がる気がします。なので、ある意味この値段は、お買い得なのだろうか、、、うーむ、、、わからない。
クリムトの絵画の技法や自画像は?
クリムトの絵画の技法は、金箔だけでなく、ジャポニズムの影響で、渦巻き模様や唐草模様などの様式美を取り入れているところが特徴です。「接吻」の絵画にもその技法は取り入れられていますね。
また、画家といえば、自画像を描く人が多いのですが、クリムトは自画像を描いていません。代わりに写真はたくさん残しているようで、愛人とツーショットを撮っていたり、猫を抱えて撮っていたりします。
自画像を描かなかった理由としては、女性には興味があっても、自分自身には興味がなかったため、描く気にはなれなかったようです。クリムトは、女性モデルをたくさん囲っていたぐらい女性が好きだったので、自画像を描くよりも女性を描いていた方がきっと楽しかったのでしょう。
まとめ
クリムトについて、「最高傑作の良さ」、「絵画の値段がいくらか」、「技法や自画像」を調査しましたが、
「最高傑作の良さは、ジャポニズムの影響」とわかり、
「絵画の値段は174億円」とわかり、
「技法は、金箔や渦巻き模様、唐草模様を取り入れており、自画像はない」とわかりました。
というわけで、クリムトは、没後100周年記念で、今年、クリムト展が東京都美術館で開催されますので、非常に今から楽しみです。グッズとか複製画も気になるところだし、とりあえず、クリムト展が開催されたら、真っ先に行くしかない!
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